(5)神は法則を通じて霊界・宇宙・万物を支配する存在者
……「法則の神」
※――シルバーバーチは、しばしば「神とは法則です」という表現をしていますが、この言葉は誤解を招きがちです。シルバーバーチの神観の真意を理解するためには、次の箇所を併せて読む必要があります――「神は大自然の法則より、もっと大きい存在です。なぜなら、その法則を支配しているのが神だからです。神とは、その自然法則と同時に、それが作動する仕組みをもこしらえた無限なる知性です。」
シルバーバーチは、はっきりと「摂理は神が造られたものである」と述べています。すなわちシルバーバーチは、摂理は神の属性であって、神そのものではないことを明らかにしているのです。
※――シャカは、自然界の法則に注目しました。そしてこの世の万物は相互関係の中で存在し、常に
自然界の法則性に注目したシャカの姿勢に問題はありませんが、シャカが明らかにした“法”は、神の造られた物質界の「摂理(法則)」のごく一部分にすぎません。それをもって根本真理としたことは、大きな錯覚・誤謬と言えます。またその自然界の法則を拡大解釈し、第一原因である神の存在を否定したことは明らかに間違っていると言わざるをえません。