第4章 霊界(本格的な霊の世界)

幽界を経た霊は、いよいよ本格的な霊の世界である「霊界」での生活を始めることになります。幽界では、物質的欲望がすべて実現し、錯覚の喜びを心ゆくまで堪能することができました。しかしその片方で幽界は、そうした欲望が本当に価値のあるものではないことを、イヤというほど思い知らされる世界でもありました。これまで地上人生でひたすら求めてきたもの、今まで最も価値があると思ってきたものが、実はすべて虚しいものであったとの認識ができたとき、初めて物質世界の背後に覆い隠されていた霊的なものに目が向くようになります。これが幽界で、長い浄化期間を経なければならなかった理由です。地上時代から引きずってきた物質的欲望を取り除き、純粋な霊的存在となっていく過程が、幽界での生活の目的だったのです。

このようにして霊的自我に目覚め、霊的意識が支配的になって「霊的新生の時」を迎えることになります。ここにおいて、新たに霊本来の世界である「霊界」への一歩を踏み出すことができるようになります。

一方、そうした大半の人々とは違って、地上時代からすでに霊的人生を歩み、霊的成長をなしてきた少数の人もいます。地上にいながら物質的なものに心が支配されることなく、絶えず「霊主肉従」を保つ努力を重ねてきた人間にとっては、幽界での浄化プロセスは不要となります。そのためこうした人間は、幽界を素通りしてすぐに霊界に入るようになります。そして地上でつくり上げた霊的成長レベルから、霊界での生活を始めるようになるのです。

この章では、本格的な霊的世界である「霊界」が、どのような世界であるのかを見ていくことにします。

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