(2)霊性教育の主役は親

――神の代理者としての親の立場

霊性教育の主役は“親”

そもそも教育とは、人生の先輩である親が、何も知らない後輩(子供)に正しい道を示し、正しい行動の仕方を教えることに他なりません。上から働きかけて導くことが教育なのです。したがって“親”こそが霊性教育の主役であり、“親の内容”が霊性教育のすべてを決定する、ということになります。

霊性教育では、理屈っぽい教育理論や方法論は、あまり問題にしません。神の前に正しくあろうとする親の誠実な姿勢こそが、何にもまして重要な要素であると考えるのです。

親は神の代理者

スピリチュアリズムの育児・教育(霊性教育)では、すべてが「子供の霊的成長を促す」という観点からなされます。「親になる」ということは、子供の霊性を引き上げる役目につくということです。親はそうした使命を果たすことによって、神の創造の業を地上レベルで担当することになります。神にならって子供を生み、子供を育てることによって神の創造の業を達成し、神に近づくことになるのです。言い換えれば――「親は神の代理者として子供の霊性を育てる立場に立つ」ということなのです。

特に子供がまだ小さく、神についての十分な理解を得られない時期(思春期以前)においては、親は「肉体を持った神」として子供に接することになります。その際、親に神のような愛と真理があるなら、子供は親と一体化することによって間接的に神とつながることになります。神の代理者である親を無条件に信じこれに従うことで、子供は円満な霊的成長の歩みをなすことができるようになります。あえて信仰を意識しなくても、無理に祈りをしなくても、また神を自覚できなくても、親を通じて神の愛と霊的栄養素が子供に注がれるようになるのです。

このように霊的真理を知った親に育てられる子供は、親と触れ合う中で神と接することになります。子供にとって親は、まさに「肉体を持った神」であり「神の代理者」なのです。

親の内容いかんで子供の霊的成長が決定する

霊性教育とは、親が神の代理者として進める教育のことです。これは親の内容いかんで子供の霊的成長が決定する、ということを意味しています。霊性教育の結果の大半は、親が「神の代理者」としての内容を、どのくらい実践するかによって決められます。したがって霊性教育では、教育の方法論よりも、親の姿勢と内容が問題とされるのです。

親が神の代理者となるためには、次のような四つの条件を満たすことが必要となります。

  • 正しい霊的知識(基本的な霊的真理)を教える
  • 正しい愛を与える
  • 正しい手本を示す
  • 正しい導き方をする

これらの条件については、(三)と(四)で詳しく取り上げます。

霊的真理を知っていることが、親や教師の“最低条件”

霊性教育とは、「子供を霊的真理にそった人間に育てるための働きかけ」である以上、霊的真理を知らない人間は、子供の教育に携わる資格がないということになります。真理を知らない人間は、子供の親や教師になってはいけないということなのです。

霊的真理は、人間が霊的成長をするうえでの明確な方向性を示しています。「人間は霊的存在であり、単なる肉体だけの存在ではない」「人間は死んですべてが終わりになるのではなく、霊界で永遠に生き続けていく」「モノやお金にとらわれた生き方をしない」「他人のために誠心誠意を尽くすことが最も価値ある生き方である」「人間は利他的行為を通して霊的成長が促されるようになる」――親や教師は、こうした最も基本的な真理を常識として知っていなければなりません。

基本的な霊的真理を知っているということが、親や教師になるための“最低条件”と言えますが、現実にはその最低条件を満たしている人間はほとんどいません。親になる資格のない者が子供を生み、先生になる資格のない者が人生について教える立場に立っているのです。

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