第9章 スピリチュアリズムと地上の宗教

スピリチュアリズムは、世間一般では一つの宗教のように思われています。なぜならスピリチュアリズムは、従来の宗教と同様、神・死後の世界・魂の成長・魂の救いといった純粋な宗教的テーマを取り扱っているからです。

しかしスピリチュアリズムは、その成立背景や目的において、従来の宗教とは根本的に違っています。スピリチュアリズムは、これまでの宗教の一つ(one of)と考えるべきものではなく、「スピリチュアリズム対全宗教」という構図のもとでとらえるべきものです。スピリチュアリズムは地上の宗教を超越した宗教という意味で、まさに「超宗教」なのです。

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