編集者まえがき

シルバーバーチは、これは自分の教えではなく、自分の所属界よりもさらに高い界層から送られてきたものを自分が中継しているにすぎないと言う。

霊界通信は盲目的に受け入れるものではなく、また、新しい宗教をつくるために行われるものでもない。霊的啓示は常に進歩的で、それを受け入れるかどうかは地上の人間の能力にかかっている。

シルバーバーチは人間の理性に訴えることを主義としている。したがって、もしもその言説の中に読者の理性が納得しかねるものがあれば遠慮なく拒否するか、さらなる証明が得られるまで留保すればよい。

読者の便宜を考慮して私は、各章に掲げたテーマに関して、数多くの交霊会での霊言の中から適切なものを拾って編纂へんさんした。ということは、各章が一つの交霊会(の速記録)をそのまま文章に起こしたものではなく、三十回ないし四十回の交霊会でのシルバーバーチの霊言からの抜粋で構成されていることをご承知いただきたい。

当然、その構成に当たっては思想の流れに一貫性を持たせることに意を用いたが、さらに読みやすさを考慮して文字を通常のローマン体と太字のボールド体と斜体のイタリック体の三種類に使い分けた。

一九三八年三月

A・W・オースティン

訳注――最後のところで述べている字体は、もちろん日本語にはないので私なりに工夫した。

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