(2)地上への再生と運命の決定

死後の世界での後悔と苦しみ

地上でなした悪事(罪)の結果は、地上生活中にいろいろな苦しみという形で返ってくることもありますが、大きな罪の場合は、霊界に行ってから本格的な償いが始まるようになります。霊界に入ると指導霊によって、生前の悪事の数々を目の前に見せつけられることになります。言い逃れをすることができない証拠を突きつけられる中で、やがて激しい良心呵責かしゃくや心の痛み・強い後悔の念を持つようになります。これが死後の世界における“審判”であり“罰”なのです。

地上での行為は、このようにして死後、それに見合った結果(罰)を引き起こすことになります。

再生人生を自ら願い出る

こうしたプロセスを経て、死後の世界では誰もが、自分が地上生活でどのような間違いを犯してきたのかを、はっきりと自覚するようになります。そして自分の魂の成長にとって何が足枷あしかせとなっているのかを、明確に知るようになります。さらに地上時代につくった「悪いカルマ(罪)」を清算して霊的成長の道をリセットするためには、地上でいかなる苦しみの体験が必要であるのかも理解できるようになります。このようにして自らの意志で、地上への再生を願い出ることになるのです。

その願いが受け入れられ地上に再生すると、再生人生では「因果の法則」によって前世での罪を償う道が自動的に展開するようになります。

「運命」は生まれつき決定している

再生人生にはいくつかの目的がありますが、その中で一番重要なものが前世でつくった「罪(悪いカルマ)の償い」です。再生前に本人は、そのための苦しみの体験を希望します。再生人生では、因果の法則に基づいて罪を償うための苦しみが生じるようになります。このプロセスを地上人サイドから見るなら――「人間は地上に誕生する前から、すでに人生が決まっている」ということになります。「地上人は、生まれつき決められた運命を背負って人生を出発する」ということになるのです。

地上人の運命は、神の一方的な意志や、先祖の悪業あくごう(カルマ)によって決定されるものではありません。それは自分自身がつくった「カルマ(罪)の清算」と、さらなる「霊的成長」を求めて自ら選んだ結果なのです。

「宿命」としての再生人生の大枠と、現実の人生行路

誕生に先立って自ら選んだ再生人生の運命とは、人生の大きなパターン、人生全体としての枠組みのことです。その枠組み(大きなパターン)の中で、地上のもろもろの条件・状況、また本人の態度が絡み合って具体的な出来事が決まるようになります。苦しみが発生する時期も状況に応じて幅があり、細かい部分まで百パーセント人生の航路(実際の運命)が決まっているわけではありません。

しかし再生前に選択した必要な苦しみ・試練は、必ず展開するようになっています。そうした意味で――「運命の大枠は生まれる前から決まっている」「変えることのできない宿命がある」ということになるのです。

人間は再生に際して、あらかじめ一つの人生行路を選び、その人生では大体こうした苦難に遭遇するようになるということを覚悟して誕生してきます。しかし自ら選んだ苦しみが実際にどのような形人間関係のトラブルや事件・事故など)をとって具体化するのかは、置かれた境遇や社会的背景、また本人の姿勢によって決定されることになります。このような理由によって誕生前に決められた宿命的人生行路と、生まれた後の現実の人生行路との間には、ある程度の開きがあるのです。

そこで大きな意味を持つのが、人間に与えられた“自由意志”ということになります。

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