(2)低級霊・邪悪霊への対処

常に働きかけのチャンスを狙っている低級霊・邪悪霊

低級霊・邪悪霊は、すきあらばいつでも地上人に働きかけようとします。地上人は常に、こうした低級霊・邪悪霊に取り囲まれているのです。霊界からは地上人の心の動きは手に取るように分かります。地上人が物欲や利己心にとらわれ、嫉妬や憎しみ・怒り・情欲などの悪感情を持つと、邪悪霊はすぐにキャッチし、それを働きかけのチャンスとします。

むやみに心霊現象に関心を持つような者も、低級霊にとっては願ってもないカモとなります。心霊現象に対する異常な好奇心の根底には、利己的な思いが潜んでいます。そうした人間は、自分の方からわざわざ低級霊を呼び寄せるようなことをしているのです。低級霊に「私をからかってください」と言っているようなものなのです。またご利益信仰に走るような人間も、低級霊の格好の餌食えじきとなります。

さらには高級霊の支配の及ばない交霊会も、低級霊にとっては絶好の働き場所となります。霊との正しい交わりを求めるためには低級霊を寄せつけない地上人の心の清さと高級霊の守護が不可欠ですが、大半の交霊会は低俗な好奇心から行われるため、多くの低級霊を惹きつけることになっています。

そうした中で特に注意が必要なのが、オーラを大量に発散させている“霊媒体質者”です。彼らが放つオーラは、低級霊には誘蛾灯ゆうがとうの光のように映ります。低級霊はその光に引き寄せられ、霊媒体質者の周りを取り囲むようになります。このとき霊媒体質者が低級霊の働きかけを跳ね返すことができないならば低級霊に“憑依ひょうい”され、生命に関わるような危険な状況を招くことになってしまいます。

低級霊・邪悪霊を引き寄せないためには

低級霊・邪悪霊を引き寄せないようにするためには――「むやみに心霊現象に関心を持たない」「物欲や本能に流されないように自分の心を清く保ち、利己的な思いをなくす努力をする」ということが大切です。そして低級霊の集まりやすい人ごみなどには、立ち入らないようにします。自分の心を高めて常に「霊主肉従」の状態を維持できれば、善なる霊たちによって守られ、低級霊は近づくことができなくなります。これが最も効果的な低級霊・邪悪霊の排除法です。

こうした努力によって低級霊・邪悪霊を寄せ付けないようにしないかぎり問題は解決しません。霊能者などに頼んで悪い霊を取り除こうとしても決して良い結果は得られません。本人がいのちがけで心を高め清める努力をしてこそ低級霊を退け、身を守ることができるようになるのです。世間一般に見られるお守りやお札、また形だけの祈りや九字くじ呪文じゅもんの類には何の効力もありません。そうした行為は、ますます低級霊を面白がらせ、付け入るチャンスを与えることになってしまいます。

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