(3)宇宙人の霊的成長と再生

宇宙人の誕生と死と再生

私たち地球人と同様に、宇宙人(他の天体人)も赤ちゃんとして物質世界に誕生し、そこで成育し、やがて肉体の死を迎えるようになります。ただし霊的進化の進んでいる天体での“死”は、まさに着物を脱ぐかのような軽い出来事になります。肉体の死は自然現象の一つとして認識されていて、誰も死別を悲しむようなことはありません。

こうした進化した天体においても「再生」という現象は等しく存在します。いずれの天体(異次元物質世界)でも再生は、地球と同じように人間の霊的成長の未熟な部分の埋め合わせや、カルマの償いのためになされます。進化の進んだ天体では、霊界に入ってから物質世界へ再生する時間が、地球よりもずっと短くなります。すなわち地球と比べ再生のサイクルが短縮され、その分だけ早く霊的成長が促されるようになっています。

他の天体への再生

宇宙人の中には、霊的進化の遅れた他の天体へ再生する者がいます。その多くが前世のカルマ清算を目的としています。わざわざ霊的に低い世界へ再生するということは、ある意味では「カルマの法則(因果の法則)」による“罰”と言えます。そうした意味で現在、地球人として再生している他の天体人(宇宙人)もいる可能性が考えられます。

ここで大切な点は、誰が宇宙人の再生者であるのかは、地球人に知らされることは一切ないということです。本人にも周りの人間にも分からないように、すべてが秘密裏のうちに進行していきます。そうした者は地球で生活する必要性があって、地球人として再生したのです。いったん地球に生まれた以上、もはや宇宙人としての前世は全く意味を持ちません。「今、地球人として霊的成長の道を歩んでいる」という事実だけが、すべてと言えるのです。

地球人の中には、より進化レベルの低い異次元物質世界(天体)での生活を経て、地上に再生している人がいるかもしれません。ひょっとしたら、あなたがそうかもしれません。それとは反対に、もし地球上で最低限の霊的進歩を果たせなかったような場合には、次はもっと低い天体へ強制的に再生させられることになるかもしれないのです。そうは言ってもこうしたことは、どこまでも可能性として述べているにすぎません。

一番肝心なことは“地球”という環境の中で、必要な霊的進歩を果たすことができるかどうか、ということです。前世が宇宙人であろうがなかろうが、今地球上で生活している以上、地球人として霊的成長をすることがすべてなのです。「前世が宇宙人かどうか?」というような詮索せんさくは、何の意味もないことなのです。

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