(2)背後霊

……地上人への強力な応援者

背後霊の役割と人数

一人の地上人には必ず一人の守護霊が付いていますが、それとは別に、地上人の仕事や使命を援助する複数の霊界の応援者がいます。こうした霊たちを「背後霊」と言います。

背後霊の人数は、地上人の仕事内容や使命・役割に応じて異なります。大きな使命を持った地上人には、何百、何千人といった背後霊が集結することもあります。地上人の仕事を助けるために、数人の背後霊が応援に当たることもあります。なかには背後霊が一人もいないというようなケースもあります。

背後霊は、純粋な利他愛の実践者

霊界人が背後霊となるのは、「地上人を援助し助けたい。悲劇の中で苦しんでいる地上人を救いたい」という純粋な利他愛の思いからです。背後霊としての働きかけは、すべて“霊的同胞”としての愛の思いから、自発的になされています。そこには見返りへの期待は一切ありません。

背後霊は地上人を純粋な利他愛で援助し、それを通して神のために貢献することになりますが、その行為によって自らの霊的成長が促され、カルマを切ることができるようになります。この点では守護霊と共通しています。

地上人と背後霊とのつながり

守護霊と地上人との結びつきは“霊的親和性”が最大の要因となりますが、背後霊の場合はそうした霊的要素ではなく、地上人の仕事の内容や使命といった要素が中心となります。背後霊となることによって結果的に自分のカルマの清算がなされ、霊的成長がもたらされることになりますが、背後霊となる一番の動機は、「地上人類の霊的成長を促し、人類を悲劇から救済したい」という利他愛の思いです。

時には血縁者や先祖の霊が、地上の子孫の背後霊の役目につく場合もあります。また高級霊が地上人の背後霊となることもありますが、その場合は敢えて指導が困難な人間に付くことを希望するケースが多いと言われます。また霊界の上層界から特殊な使命を依頼され、スピリチュアリズムの前線で地上人類救済のために働くようなケースもあります。シルバーバーチやインペレーターなどは、こうした霊たちです。この場合には、霊本人のカルマ清算という意味合いはなく、ただ「地球人類救済」のために働くことがその目的となっています。

背後霊になる霊界人の霊性は、さまざまです。背後霊の中には高級霊もいれば、ごく普通の霊もいます。時には仕事を推進するうえでの必要性から未熟霊が加わることもあります。また地上人の使命の達成状況に応じて、背後霊が入れ替わることもあります。この点では守護霊が、一人の地上人に一生付き添っていくのとは違っています。

地上人の決心が、多くの背後霊を動かす

守護霊に対するのと同様に、地上人が背後霊に意識を向け、感謝の思いを持つことによって霊的影響力を受けやすくなります。また地上人が「もっともっと人類のために働きたい!」という高い志を抱くなら、自動的にその決意に見合った多くの霊を引き寄せることになります。その意味で、地上人の心がけしだいで、より大きな霊力を得られるようになると言えます。地上人の決心ひとつで、莫大な霊界の援助を引き出すことができるようになるのです。

実は霊界では、“スピリチュアリズム”を通して人類のために貢献したいと願う億万の霊界人が待機しています。そしてこの時も、霊界の道具として献身的に働くことのできる地上人の出現を、今か今かと待ち望んでいるのです。そうした人間の背後霊となって「神と人類のために働きたい!」と心から願っているのです。

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