(2)霊能者について

霊能者の善し悪しの判断

世の中には多くの霊能者がいますが、残念ながら彼らの大半が、スピリチュアリズムから見たとき失格です。少しでも霊能力があると、それを利用して金儲けをしたり、人気取りに走る霊能者がほとんどです。現在、テレビや出版物を通して名前の知られている霊能者の中で、本当に高級霊の道具と言える人間はいません。低級霊・邪悪霊に翻弄され、その道具にちてしまっているような者ばかりなのです。

また、ただ単に霊的真理を知っているというだけの霊能者も、高級霊の道具として働くことはできません。最近ではスピリチュアリズムの霊的真理を利用して巧妙に人々を騙す“ニセ霊能者”が、しばしばメディアに登場しています。

真に謙虚で無私の精神の持ち主でないかぎり、高級霊の道具になることはできません。ある霊能者が本物かどうかを見極めるには、これまでの実際の行動を見ることです。金儲けに奔走ほんそうしてこなかったか、高額の相談料を要求してこなかったか、生活態度が健全であったか、口先では道徳的なことを語りながら世間の人気を求めるようなことをしてこなかったかどうかによって、その人間の本性を判断することができます。

派手な心霊現象がもはや必要ではなくなったこの時期において、霊的真理を知らない霊能者や心霊治療家(ヒーラー)は相手にすべきではありません。霊的真理を正しく理解し、霊界の道具としての人格性・品性のともなった霊能者とだけ付き合うべきです。

最高の霊能者とは、「霊界の道具」に徹する誠実な真理の実践者

高級霊は、霊的真理を理解し、霊界の道具として人生を捧げようとする地上人の登場を心から待ち望んでいます。霊的真理を受け入れ、高級霊界の手足となり道具となることのできる人間を求め続けています。もし地上人の中から「霊界の道具として働きたい!」との意志表明をする人間が現れるなら、高級霊はこぞってその人を援助するようになります。これによってその人間は、最高のスピリチュアル能力を持つことになります。たとえサイキック能力がなくても、無数の高級霊を援助者にして、他の霊能者の何十、何百倍もの働きをすることができるようになるのです。

高級霊が本物の道具として認めるだけの内容を持たないかぎり、本人がどれほど望んでも道具となることはできません。高級霊の道具となるためには、霊的真理を正しく理解し、それを忠実に実践し、人類に対する犠牲をいとわない精神と決意を持つことが不可欠です。その意味で、霊的真理を手にしたスピリチュアリストは、心がけひとつで良き霊界の道具となれるのです。私たちスピリチュアリストには、最高の霊能者となる可能性が与えられているのです。

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